2016年11月10日木曜日

HIDENKA a.k.a TENGOKUPLANWORLDインタビュー






「ADOOMがセレクトしたCDやヴァイナルのアーティストにインタビュー」





今回のインタビューは約15年ぶりのソロ・ラップ・アルバムをリリースしたばかりの
HIDENKA a.k.a TENGOKUPLANWORLDです。

その長い音楽遍歴の中で「Garble poor!」「DOOBEEIS」といったグループでラップ•
ブルースを主体とした作品や「HIDENKA x FumitakeTamura」「TENGOKUPLANWO
RLD」名義でのアブストラクト,ブレイクビーツ,主体の作品等、その独自の世界観を構築し、
日本のシーンの中でも類い稀な才能として認知されてきたHIDENKA。

13年前に出会ってから多感な時期を共有して以来、ADOOMでも彼の音源を取り扱っ
ています。今回アルバムリリースにあたって、メールでインタビューさせてもら
いました。このインタビューからHIDENKAをより深く知るきっかけになってもらえた
ら幸いです。








『暗い道照らすにはどうすんだって奏でるのはブルースだと思う。』










ADOOM : 今回のアルバムは全て一人で作ってるんですか?

HIDENKA:はい





ADOOM : マスタリングも?

HIDENKA:できてるかは別として自分の好きな感じを辿りました。確信的ではないけど次のステップへ繋がるような気がしてます。










ADOOM : アルバムを作るにあたって特に意識した事はありますか?

HIDENKA:好きな事を1~10まで構築するという順を踏んだ作り方をしたことです。まあ自分の感覚を信じてみたんです。上には上がいるし今できないことに固まってる場合じゃないんでやっちゃうぜって感じで、でも一番丁寧に製作しバラエティに富んだアルバム作りは目指しました。







ADOOM :  現段階でのベストは確実に更新されてますよね。

HIDENKA:そうですね、その瞬間からまた道が拓けてずーっと続くんだなって思いましたね。





ADOOM : 今回のアルバムを作り終えてみて、何を想い、感じていますか?

HIDENKA:いやあ先は長い。時間の使い方や頭も足もがっちり使わないと井の中のままだと思いました。あと一人で動く為に自分の色全開な感じが出せて良かった。あと勉強が洗練が1番難しいこれを今後に活かせなきゃ意味がない。





ADOOM : その謙虚な姿勢が今回のクオリティーを裏付けていると思いますけども。

HIDENKA:上には上がいるし、自分をしっかり出していかなきゃだし誰かにはなれないしもっと知らないとですね。












ADOOM : どんなインスピレーションをもとに曲を作る事が多いですか?

HIDENKA:怒りはもちろん喜怒哀楽がピークにあるときは曲が生まれます。
あと音楽レベルの高いものに触発されてる時も多くあります。







ADOOM : 普段ジャンルは関係なく何でも聞くほうですか?

HIDENKA:そーですね。なんでも聞く。





ADOOM : ここ最近HIDENKAの中で気になるジャンルとかってありますか?

HIDENKA: 最新の機材とかで作ったHIPHOPやテクノですね。凄く興味あります。













ADOOM : 音楽の情報はどんな所から得る事が多いですか?

HIDENKA:今はオンラインストアがあるのが助かりますね。あとはレンタル、現場のDJがかけてるやつとか、そのままレコード借りちゃったりして、レコード買いにも行くし。新譜も聞くし探す気になれば昔より見つけやすいですよね今は。










ADOOM : 他に類を見ない独自のフローとブルースはどうやって生まれたんでしょうか?

HIDENKA:俺自身がリズムを掴んだ時の無呼吸走法なんで自然な感じなのか、今までの挑戦の結果なのか自身ではもっと唄いたいなと思ってる。ブルースは夢のせいで現実やらなきゃいけないことや社会との摩擦にどう振る舞えるかって。言葉で自分を救ったりしてるんで、どうすっかなって哀愁が漂うときはありますね。基本一人なんで孤独をどう活かそうかはみんなと同じなんじゃないかなって思う。一生懸命やってたって邪魔する奴は現れるし、そういうの超えてね行かないと笑えないし立ち向かってても時折見えちゃう遠い目とか、暗い道照らすにはどうすんだって奏でるのはブルースだと思う。






ADOOM : 今回のアルバムは自分もだいぶ発奮させられたし救われた。ストレートに熱いものが伝わってきますね。

HIDENKA : ずーっと今までは内心より響きや遊びに比重を置いていた言葉選びだったけど311から俺を包んだ世界を振りほどきたくてより言葉が強く剥き出しになった この気持ちや世界観は隠したらダメだと思って。これで次はまた違うアプローチが出来るからやって良かったですね。









ADOOM : ところで今回はレコードからもサンプリングしている?

HIDENKA:もちろん。






ADOOM : よく行くレコードショップとかありますか?

HIDENKA:御茶ノ水のジャニスはよく行く。西荻のサンレコ高円寺や中野のレアとかいい店は沢山あるからなあ気分転換に色々いく。









ADOOM : 自身でアートワークを手掛ける事もあるそうですが、コンスタントに製作してたりするんでしょうか?

HIDENKA:アートワークはアイディアが生まれた時や思いつきで作ってます。基本音楽やリリック中心の生活で音楽はアイディアがなくても音をさわってる。














ADOOM : 今回のアルバム•アートワークを手掛けた大森庸平くん(Yohey from mocrock)とはどういう関係?

HIDENKA:20年くらの仲で気の合うアーティストです。20代前半にMPC2000を借りたり、俺のHIPHOP LIFEには欠かせないBboyですね。












ADOOM : 庸平くんとは一緒にジンも作ってましたよね。

HIDENKA:ノリですね、そういう気分になり作りました。





大森庸平(Yohey from mocrock)と共同製作されたジン

Yohey from mocrock & TPW Hidenka-RED/BLUE/DOG (ZINE)







ADOOM : 影響を受けた人物は?

HIDENKA:HIPHOP大事にしてる人たちにはいつも影響受けてますね。
個人名で言ったらきりがないほどいます。あとマジでその道で生きていこうとしてる職人達はかっこいいですね。








ADOOM : HIDENKAにとってHIPHOPとは?

HIDENKA:生きる術、炎のような、植木鉢のような、妻のような。





ADOOM : いま音楽以外で最も興味ある事は?

HIDENKA : 美味しい食べ物





ADOOM : 最後に一言 このインタビューを読んでくれている人達にメッセージをもらえたらです。

HIDENKA:
このアルバムを言葉じゃ説明できないから
実際聞いて欲しい
俺は渡るぜリアリティーバイツ
グッドバイブス配布
聞いた上で
また出会えたら嬉しいです。
yeah ポジティブバイブレーション!





HIDENKA  
今後のライブスケジュール

11.18(金)  青山蜂の21th aniva

11.20(日)  静岡 街の音楽祭

11.27(日)  青山蜂 Dayparty

12 . 2(金)  ブラックギャラリー 恵比寿

12.24(土)  会津karan堂

12.29(木)  京都メトロ


















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